2008年7月6日追加更新
当サイト上では、フランス語の アクサン テ ギュ などの記号は表示されないので省略
しています。


◇あ

アッサンブレ  Assemblee

“集める"“集合”の意。 飛ぶパでは片足で踏み切って両足でおりる。
チェケッティ派では 両膝を少し(4分の1)まげて、プリエしているような形を空中で作る
(両土踏まずは触れ合っている)。
空中で両足を集めて5番ポジションになってから着地すること。
いいかげんなプロのダンサーの中には、これが出来てなくてギャラだけ集めている奴がおる。
   *ギャラ → ◇き の項を参照

アティテュウド  Attitude

「態度」「姿勢」の意。カルロ・ブラジスによりマーキュリーの像から考案されたという。
片足で立ち、他の片足のひざを曲げて空中に保つ。
その形からイヌが電柱に小便する格好を想像して「犬ションくずし」といわれる未熟者もいる。
  厳格な教師のクラスだと恐怖から漏らす奴がいたりして......。
ブルノンヴィル派では アティテュウド・アロンジェといってエファセのアティテュウドで
上半身を傾けたポーズがある。  ブリュージュの祭り などで頻繁に出てくる。

*カルロ・ブラジス → ◇ふ

アン・オ  En Haut

ラララ  お~手ぇ手ぇを~  う、え、にぃ~

アン・ドゥオール  En dehors

“外側へ”の意。反対語はアン・ドゥダン。
間違った言い方はアンドール。
ピケ・トゥール・ドゥ・フォルス・アン・ドゥオールを略してこう言うこともある。
「足を開くこと」「外向きにする、開くような運動を足や手に与えること」を「アン・ドゥオールにしなさい」と
言うことがあり、ひいては外向的、開放的みたいな精神の表現、更に「あいつは、アン・ドゥオールな奴だ」など
人物の(しばしば 良い奴 として)評価にまで至る事もある。

  へそをアン・ドゥオールにすると腹が出る。
  太っている奴は食生活と精神がアン・ドゥオールになっている。

アントルシャ  Entrechat

イタリア語で“布を織る”“糸を編む”という意味のイントルチアーレを語源とする。
基本的には両足で真っすぐ飛んで空中で足を打ち合わせて5番ポジションの両足か、
片足シュル・ル・ク・ド・ピエに降りるステップ。
シュル・ル・ク・ド・ピエ → ◇し
数は足を開くのと閉じるのと両方勘定に入れる。
ニジンスキーが レ・シルフィード をパリで初演したおり アントルシャ・ディス(ディスは10という意味)
をみせた事は伝説となっている。
近年ではウエイン・スリーブ(英国ロイヤル バレエ団の男性舞踊手)が、アントルシャ・ドゥーズ(=12 シスの倍)
をやったという。
元来打つパだが、ロシア派によって飛ぶパにされたようだ。
諸君がアントルシャ・シスだと思いこんでやっているのは「モツレタ」とか「カラマッタ」とかいわれる別なもの
であることが多い。

アンボワテ  Emboite

“はめこむ”“箱詰めにする”“牢屋にぶちこむ”の意。
フランス派では プティ・ジュッテということがある。
アンボワテ・アントゥールナンは アン・ドゥダンとアン・ドゥオールを交互にして、半回転づつ回って行けば良い。
この原則を忘れて「飛んで回らなきゃいかん」てんでパニックになって オケ・ピットにおっこちたり、
コール・ド・バレエを、なぎ倒して行ったりするトンデモネー奴がいる。
こういう奴らこそ「箱詰めにし」て「牢屋にぶち込ん」でおかねえとバレエ界は良くならない。

◇お

おはようございます

舞台の下を「奈落」と言います。
自虐的でシャレが利いている名命名です。
機械の無い時代、人力で舞台を回したりしていたわけで、多くの人が働いていました
彼ら「縁の下の力持ち」にとって、奈落は日常生活の場でもありました。
「そこは薄暗く、朝か夜かわからない・・誰にでも「おはよう」と言っておけば無難だ・・・
ということで、現代に至るまでの慣習となったそうだ・・」・・とは恩師からきいた話。

◇か

カブリオオル  Cabriole

跳ぶパの仲間。 片足で跳んで片足で降りるもの の種類に属す。打つパの一つでもある。
“羊や馬がはねまわる”の意。
踏み切る足と着地する足は同じ足である。
跳んだら空中で両足を打ち合わす。
後から来た足で最初にバットマンした足を打ち上げるように。
男性と極めて敏捷で力強い女性は2回打ち合わす事がある。
極めて敏捷で力強い男性は3回も可能であるが数打てば良いという物ではない。
こんなこと練習している野郎は満足に着地出来ネーんだぜ。ザマミヤガレ。
バットマンを実力以上にあげてひっくり返る未熟者がいる。

脅かすわけぢゃあないけど、最も怪我しやすいパですぜ・・ダンナ
捻挫、骨折、剥離骨折、肉離れ、靱帯断裂、アキレス腱断裂、半月板折損、軟骨喪失
・・・ほらほら・・・あなたは だんだん怖くなる・・・

カンブレ  Cambre

“アーチ形にする”の意。上半身を横に曲げたり反ったりすること。
後ろに反るとき首の後ろを縮めないこと。白目を出さないこと。
口を開ける奴がいるが、あまりみっとも好い格好じゃないしゴミが入るから閉じておきなさい。

◇き

消え物(きえもの)

演出上使ってしまう消耗品。
 例:ドライアイス、発煙剤、紙の雪、紙テープ、
   くるみ割り人形 の戦争の場で使うマグネシウム。
   旅公演中の安いギャラ。
   才能のない振付家の作品
   人使いの荒いバレエ団はダンサーそのもの。
    その消え物にされた男性舞踊手の奥さん(の自主的行為)。

ギャラ  Guarantee

ギャランティの略。 保証金の意から、出演料、報酬のこと。
報酬であって報復ではない。字を間違えないように。
しかし、支払う側はトンデモネー奴を雇ってしまって、報復したくなるような事もある。
バレエ・ダンサーのは「薄謝」とか「寸志」と訳した方が良い。  注:上項「消え物」参照

昭和時代、農業の盛んな某県に公演した。
「お疲れ様でごぜーました。お荷物になるだども、ギャラ代わりに米と大根たんまり持ってとくんな」
  ドサッ!! ・・・ううっ
現物支給は困るだよ。

◇く

グラン・フェッテ・アン・トゥールナン  Grand Fouette en Tournant

この名人芸的なパは、黒鳥のコーダ(白鳥の湖)で有名。
正式には“グラン・フェッテ・ロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レエル・
アン・ドゥオール・アン・トゥールナン・アン・ドゥオール”という。
(2行も使ってしまった (^^ゞ )
1892年レニャーニというオバサンが初めて32回回った。
ものすごいテクニシャンになると、フェッテより難しいパをやるため「グラン・フェッテでも
やって休もうか」なんて、天をも恐れぬことを言い出す。

グリッサード  Glissade

“滑る”の意。
潤滑油=グリス と同じ語仲間よ
片足でふみきって他の片足に体重を移動させる。
ワガノワ派では飛んではならない (両足が床から離れる瞬間があってはあらない)としている。
チェケッティ およびブルノンヴィル派では3インチ(7センチ位)以内なら良しとしている。
あまり大きく飛ぶと ジュッテ・フェルメ というパになってしまう。
  床の上に尻で滑ってる奴が、たまに居るがこれはグリッサードではなくコロンダという
  バレエのステップには無いものである。

                *注:フェルメ → 閉じられた

クロワゼ  Croise

“交差させた”の意。エファセの対象語。
昔の先生はクロワーゼと発音していたが間違い。
クロワゼ! とピシャリと言い切る。
ピシャリと切れが悪いのは諸君らのポジションだ。
わかっとるのか?あ~ん?(語尾を上げて発音)

◇け

ゲネプロ  Generalprobe

ゲネラルプローベ(総稽古)の日本的な省略言葉。
本番通りに衣裳を着け、本番通りに照明も入れた最後の総仕上げを舞台上で行う稽古。
外国では公開リハーサルとしてゲネプロに評論家や同僚、関係者を呼んで見せる事が多い。
このため、公演初日より緊張するという。
我が国バレエ界では、あまりリハーサルに出てこない野郎が振り付けを覚える最後のチャンスでもある。・・!
誰か取り締まってくれぃ!!

◇さ

ザン・レール (Tour)s en l'air

日本だけで通用するバレエ用語。
トゥール(=回転)の複数形で語尾にs が付き次ぎのenと結びついて トゥール・ザン・レール と発音するのが
正式。 直訳すると空中で複数の回転をすること。
飛んでなおかつ2回も回り足を入れ換えるという作業のため「力」と「運」が色濃く働く男性のパ。
3回転まで可能だが過大なGが加わり遠心力で鼻血が出そうになる命がけのステップ。
アメリカ航空宇宙局はこれに注目し宇宙飛行士の訓練に取り入れようと・・・・するわけないか
バレエを始めたばっかりの男性はこれが出来るようになる事が夢。
昔はザン・レールとアントルシャ・シスができてピルエットが3回以上回れたらどこのバレエ団でも
即ソリスト採用になった。
パッセ・トゥールからアラベスクで降りようもんならプリンシパルだぜ!
ダブル・ザン・レールをやって見せたらバルナやモスクワへ行けって周囲がウルサくって
ワシャマイッタヨ・・・・!?!?
あ、これ昭和時代の話、昭和時代の。

同義語:ドゥブル トゥール アン レール  2回転ジュンプ

◇し

シュル・ル・ク・ド・ピエ

ピエ=足  ク=首  シュル=上 ド・・は接続詞
略してクドピエなどという
生徒を教えていると 苦・怒・冷え になることが多い。

◇す

ストゥニュ  Soutenu

動詞 Soutenir よりの派生語
“(下から)支える”“(信用を)落とさない”“維持する”“弱らない”の意。
ストゥニュ・アントゥールナンで 足が簡単におっこちる奴がいるが、
この語の意味通りにやってもらいたいもんだ。
“気品のある”などという諸君(注:兄ぃの弟子どもに向かって云っている)に似つかわしくない意味もある。
なお、フランス語で caractere bien soutenu  カラクテール ビヤンストゥニュ というと
「手慣れた、得意な役。十八番。」という意味になる。

「ケスク ヴォートル カラクテール ビヤンストゥニュ?」 (貴殿ノ得意トスル役柄ハ何ニカ?)
「マ ビヤンストゥニュ エ オオカミ、ヤリモチ、ラッパソーツ エ タッテルダケノキゾク」
「オー ミゼラブル ムッシュー」

*フランス語の アクサン テ ギュ などの記号は省略しています。

◇た

タンジュ  Tendu

“張る、緊張する”の意。
「胆汁」というような発音をしないこと
プリエとバットマン・タンジュは バレエを習っている者にとって歯磨きみたいなものである。
なに? 面倒臭いから、3日に1回しか歯を磨かねえ?
まさか週に1回、せめて月に1回は風呂に入ってるんだろうな ...ン? ..盆暮 ...☆!◎
 ....ええい、近寄るでない! .....

◇ぬ

ヌレエフ  Nureyev

ニジンスキーの次に思い出されるような伝説的スーパースター男性舞踊手。
亡命者の進むべき道を示し、ウオッカをグビっと一杯あおってもヴァリアシオンが踊れることを証明した。
ロシア語(キリル文字)で HypeB とつづる。
アルファベットにもある文字で書くのでハイピーブと読んでしまう輩が多い。

◇ね

眠れる森の美女  Sleeping Beauty

百年間眠り続け、積もりに積もったホコリを払いのけ出現した(おそらくミイラ状になっていたであろう)
116歳のオーロラ婆さんに恋をした視力の弱い王子のオメデタイお話。
王子は3幕から登場するが出演料の割引は無い。
舞台装置と衣裳さえ立派なら何とか公演の成功を納められる重宝な作品。
5億円使わせてくれたら、世界で一番素晴らしい「眠れる森の美女」を創ってあげよう!
なにぃ? 出せねえ?? ・・・ 芸術より日々の糧か・・・ 

◇は

バレリーナ  Ballerina

1.バレエ用品を扱う店の名。
注文した品物を親切に送ってくれたりする良い店だが、請求書も送られて来る。・・(アタリマエだ)
2.イタリア語でダンス・クラシックの主演級女性舞踊手をいう。
上位の人は プリマ・バレリーナといい、最高位のバレリーナは プリマ・バレリーナ・アソルタという。
日本ではバレエ・ダンサー、ひいては「バレエ をやっている人など、
バレエにかかわっている人」全部を男女の別なくこう呼ぶ。
“男性バレリーナ”なんていわれて背中が痒くなっちまったゼ・・・ゴセンゾサマにもうしわけネェ。

白鳥の湖  Swan Lake

白鳥のオデットそっくりに仕立てたが、黒鳥に化けてしまった そそっかしい悪魔父娘と、
白黒を見まちがった目の悪い王子の話。

 歌舞伎の「忠臣蔵」、新劇の「どん底」と共に確実にチケットが売れる経営難団体の救済作品

   ○○バレエ団にて
    「団長。この際「白鳥」でもやりますか」
    「ウーム 他にどうもならんか」(ため息)
    「背に腹は替えられません。ご決断を!」
    「恥は一時と言いますから・・・・団長!」
      チャイコフスキーが化けてでるぜ・・・・ったく

        ○○バレエ団は架空の団体です。よく似た団体が有っても当局は関知しません。
        あなたの大好きなバレエ団は○○バレエ団とは無関係です・・・と思います・・・と願っています・・・
        あなたが所属するバレエ団は○○バレエ団ではありません・・・と思います・・・と願っています・・・

バッテュ  Battu

「打つ」の意。 飛ぶパのほとんどに加えることができる。
フランス語でバットゥリーとはこのことの総称で「なぐり合い」の意味がある。
ロシア語ではザノースカという。
諸君がアッサンブレやジュッテに加えるのはバッチイといわれているもので「きたない」の意。
某バレエ団の演出家と振付師がやりあうのがバットゥリーで強かった方の意見が舞台で採用される。

◇ふ

フェッテ  Fouette

“ムチ打たれた”“かき回す(料理用語)、あわ立てる”の意で、足でムチ打つような動きをする、
またはそのような動きを伴ったパのこと。
具体的には片足をポジションに残しておいて、体の方向を転じること。
また、グラン・フェッテ・アン・トゥールナン を省略してこう言う。  注:◇ く の項を参照


そういえばロン・ドゥ・ジャンブ・アン・レールしている足は「かき回し」ているようだし、
汗や脳ミソは「あわ立ってる」ようだ。
失敗して体が床の上に「転じ」ればオッカナイ先生にムチ打たれるかもしれない。これは危険なパだ!....?

ブラジス (人名)

カルロ・ブラジス Carlo Blasis 1797~1878)
バレエ史上重要な人物。
音楽家の息子としてナポリに生まれる。
左:ブラジス    右:兄ぃ
18世紀を代表する舞踊家・振付家
ファニー・チェリートなどを育てる。
また、作曲家、哲学者としても有名
晩年には百科事典まで編纂したダヴィンチ的な天才。
「アティチュード」というポーズをマーキュリーの像から考案し、
現代に至るまで我々ダンサーを苦しめ続けている。

   *参考 淺野 正
  バレエ史上不必要な人物。父親の息子として東京に生まれる。
  20世紀を代表するほどでない舞踊家で、ネコという名の犬を育てた。
  また、振付師、作家としても人畜無害で、「ヘソまがりバレエ舞台用語辞典」を編纂している。
  難しいポーズの「ごまかし方」を諸先輩の映像から考案したが、弟子にはそれを教えない良識は持っている。

プリエ  Plie

“折りたたむ”の意。
足の付け根、ひざ、足首の3ケ所を曲げることで成立する。
諸君たちが、プリエだと思ってやっているのは 膝が曲がっている とか ゆるんでいる というものである事が
多い。
カール(4分の1)、ドゥミ(半分)、グラン(大きい)と3種類あり、かかとは床から離さないように。
  (2番以外のグラン・プリエは ほんの少しかかとが上がる)

隠語 “摂取食品用済み排出所”に行くこと。
   当然ドゥミとグランの区別がある! 「あいつグラン・プリエ長いんだよな。まだ、出てこねえぜ。」

プロムナード  Promenade

“散歩、遊歩”の意。
例えばアラベスクなどのポーズの形のまま軸になっている足を心棒としてグルリとその場で回ること。
ソーテやタン・ルヴェを伴ったり、とんでもねぇ所へ「散歩」しに行ったりする奴が後を断たないので、
パ・ド・ドゥでは男性のサポートが付くことが多い。
親切な男だと、一緒に倒れてやったりしている。

◇へ

ペザント・パ・ド・ドゥ

ジゼル第1幕の白眉、村人に扮した若手ソリストによって踊られる小品。
ペザントとは“農民”の意。中国のバレエ・プログラムには「農民双人舞」と解りやすい。
提案ですが、日本語で オヒャクショウサンノフタリオドリ ってしませんか?
なに?字数が多すぎる? 粋だと思うんですがね。

◇ほ

ポール・ドゥ・ブラ  Port de Bras

ブラは「腕」、ポールは「持って行く」こと。
“腕の運び”の意で、ポジションからポジションまで動くアームスのこと。
腕の筋肉と脳ミソの相互連携プレーに支障があって、うまく動かせない気の毒なダンサーが
イタルトコロ アマタハベレケレ いとおかし。


◇ま

松羽目(まつばめ)

日本の国劇に使われるもので、大きな松の絵が羽目板に描かれた背景装置。
我が国の劇場には標準装備になっていて、立派な文化会館ではちゃんとした板を合わせた上に、きちんと描かれていて
電動モーターで昇降ができる。
過疎化が進んでいる某痴呆・・・・モトイ!・・・・某地方の(ワープロがいけねーんだワープロが)、今にも倒れそうな小屋のは、
布きれに安い絵の具でサボテンみたいな松が適当にかいてある。
ネズミの小便がタレててうすぎたねえが有るだけ良いか。(....無い方がはるかに良いの声)

「今だからこそ話そう」コーナー!

 くるみ割り人形 雪の場面は全幕の中でも転換を急ぐダイナミックでドラマチックなところだ。
  ネズミとおもちゃの兵隊たちとの戦闘場面が済んでバックステージも軽い混乱の状態にある。
  そこへ舞台監督の合図・・・
  「雪の景、転換用意!・・・down!・・ どーぞ!!」
    (客席からザワメキが・・・)
  「何だぁ? 何が降りてきたんだ?・・・」「あっ・・松・・羽・・★◎・・!」
  若い大道具さんのその後の消息は定かでない。

マネジュ  Manege

“馬の調教”“メリーゴーランド”の意。
これにより舞台に円形の軌跡を描くように進むことをいう。

「今だからこそ話そう」コーナー! その2

 コッペリア 第3幕 フランツのソロで
  フランツに抜擢された期待の新人! 若い彼のバットマンは鋭く空を切り裂いていく!
  第1コーナーでスワニルダの家の壁に穴をあけ、第2コーナーではコール・ド・バレエをなぎ倒し、
  勇敢にも第3コーナーではコッペリウスの家の玄関を壊し、オケピットに落ちそうになった。
  怒髪天をついた芸術監督がバックステージに飛んできた・・・
  「調教師」は「馬」のせいにしたんだとさ。 メデタシ、メデタシ。

◇め

メンタルブランク  Mental blank

本番中、踊りのステップを突然
 
 
 
               忘れること。

ん??  今、何を解説してたっけ??・・

しょっちゅうステップを忘れる○○さんみたいなのは「覚えていない」という。(○の中に自分の名前を入れようね)
慣れているはずの振りで起こることが特徴で、頭の中が真っ白になる感じが自覚症状。
全身の毛穴が閉まったような感じで、ヒャーと冷気を浴びたようになる・・・(何で巧く表現出来るんだ??)
コーダでやるべきパをヴァリアシオンでやってしまい悶絶したのがいた。

◇り

リタイヤ  Retirement

実りの無かった労働からの解放。
引退公演の美名の下、チケット売り上げの増加をはかることがある。
この手の公演は1回では終わらない。
3年かけて全国各地、津々浦々を回り、舞台回数をこなすうち、鍛えられて体力気力も充実!
最盛期よりも良い舞台を作る事がある。
そのうち「引退声明発表10周年記念公演」なんていうのが出てくるかもしれない。
オノオノガタ!ご油断メサルナ!

◇る

ルルヴェ  Releve

かかとを持ち上げること。
つまさき立ちをすることで、“立ち直った”“立った”の意。
稽古不足の奴は足をつることがあるが、首をつるよりは、良いだろう?
美しい甲を持ったバレリーナを育てたければ、小さい頃に欲しがる物を、もうすこしで手が届くという所に
置いておくと良い。取ろうとする行為が良い練習になる。
○○ちゃんは小さい頃、棒も使っていた。チンパンジーもこの位のチエはある。
賢かったね・・○○ちゃん

◇れ

レヴェランス  Reverence

“尊敬”“敬礼”の意。
宮廷舞踊から生まれた“ごあいさつ”
いかにもバレエらしい優雅なもので、「ウォッス!」なんて殺風景なものでは無い。
片足を引き膝を曲げ、背筋を伸ばしておじぎをする。
現代の日常生活では使われない。
大の男が、定期検診の後「ありがとうございました」とドクターにこれをやるとそのまま入院させられる
かもしれないので注意。

◇ろ

ロワイヤル  Royale

“国王の”の意で、別名 シャンジュマン・バチュ
例えば右足前の5番で用意し、真上に跳びながら1番に開き、再び右足前の5番に閉じるように打ってから
シャンジュマンして降りる。
「国王の」の国王とは、フランスの太陽王ルイ14世を指す。
王様が御ジャンプを遊ばされた折、恐れ多くも、お脳からの運動命令信号が、おみ足に到着される時
いささか遅滞されてしまわれた。つまり・・足がモツレて期待される状態に巧くお出来になれなかった。
しかし、処世術に長けた廷臣どもはゴマすりに使えるものは何でも利用する「陛下は新しい技をお作り遊ばされた!
これよりは“国王の”と命名させていただき舞踊アカデミーの教科に入れまする」(レヴェランスぅ)・・・

兄ぃがバレエを習い始めた頃、足がもつれて巧く飛べなかった。師匠は“アサーノ”とは命名してくれず
「バカ アッチイケ アシタマデ レンシュー シテロ」と宣い給うた。
庶民と皇帝の違いであり、フランス革命の起こった訳が解ったような気がした。

ロン・ドゥ・ジャンブ  Rond de Jambe

ロンは“丸い”ジャンブは“足”の意。
つまり足を回すことで、ロン・ドゥ・ジャンブ・ア・テール(床の上で片足をコンパスのように使って円を描く)と
ロン・ドゥ・ジャンブ・アンレール(空中で膝から下を回す)がある。
アンレールの方は風呂の湯を足でかき回すと良い練習になるが、熱い湯だと足ではなく目を回す奴がいる。
(足はバッテュになっていたりして)




以下続々登場(予定(のはず))

ヘソまがりバレエ・舞台用語辞典
昭和63年8月1日 初版発行
昭和63年12月10日 第3版発行
平成元年12月24日 怪訂版発行
平成2年12月 第5版発行
平成18年11月18日 第6版発行
編著者  淺野 正